コッツウォルズの風景

コッツウォルズの風景

湖水地方と共に、イギリスを代表する美しい風景の見られる場所として知られるコッツウォルズ地方は、イギリスのほぼ真ん中、グロスターシャーを中心に、サマセット、オックスフォードシャー、ウィルトシャー、ウォリックシャー、ウスターシャーにまたがるエリア。

まさに絵本の中に出てくるような石造りの家々が連なる静かな通りや、緑あふれる田園風景など、北のチッピング・カムデンから、ストウ=オン=ザ=ウォルド、ボートン=オン=ザ=ウォーター、「イギリスで最も美しい村」といわれるバイブリー、そして南のカッスル・クームに至るまで、およそ160kmにわたって、イギリスならではの美しくも長閑で静かな風景、絶景の数々に出会うことができる。

独特の淡い黄色身を帯びた石灰岩「コッツウォルズストーン」は「蜂蜜色の石」「ライムストーン」とも呼ばれるもの。この石を用いて作られる家は、昔ながらの建築様式が周囲の風景に溶け込んで、穏やかな風景を作りだす。この地方はかつて羊毛産業が盛んであったことから「羊の丘」=「コッツウォルズ」と呼ばれるようになったとか。


観光客のほとんどいない冬のコッツウォルズ。春から秋のコッツウォルズとはまた一味違う、もの悲しさと切なさが入り混じる透明な美しさは、心の奥底に深く刻み込まれる。

ハリー・ポッターとコッツウォルズ

大ヒット映画「ハリー・ポッター」の撮影地としても知られるコッツウォルズ。映画人気の高まりと共に、最近ではハリーポッターの映画ファンが世界中から訪れているという。緑色の丘で羊がゆったりと草を食んでいる様子を眺めながら、映画の一シーンを回想してみるのもまた楽しそう。