オークニー諸島

豊かな自然と風習と遺跡のある島々

イギリスの本島（グレートブリテン島）の北東の沖合い約15キロメートルの場所に点在するのが、野生動物の宝庫としても知られるオークニー諸島。北海と大西洋の境界に位置する人口19,900人ほどの島々だ。北緯59度4分と高緯度のこの島々では、ハイイロアザラシ、ゼニガタアザラシといった哺乳類や、パフィンをはじめ、ミツユビカモメ、ハジロウミバト、オオトウゾクカモメといった海鳥を見ることができる。また、沿岸部ではクジラやイルカ、ユーラシアカワウソも観察できる。さらにはハマカンザシ、ウラギク、シラー・ヴェルナ、イソマツ、エリカ・キネレア、カルーナといった色とりどりの花々も観察でき、自然好きにはたまらない場所だ。

一方で、オークニー諸島は先史時代から鉄器時代、ピクト人、ヴァイキングなどが残した遺跡が数多く残っており、オークニー諸島最大の島であるメインランド島をはじめとする幾つもの島にそれらが点在している。（新石器時代遺跡の4か所は、「オークニー諸島の新石器時代遺跡中心地」として世界遺産にも登録されている。）史跡、遺跡巡りが好きな人、歴史が好きな人々にとっても魅力的な場所なのだ。

オークニー諸島の風景

オークニー諸島への行き方

オークニー諸島へは、アバディーン、エディンバラ、グラスゴー、インヴァネスの各空港から、メインランドのカークウォール空港までの便がある。またさらに北のシェトランド諸島へも定期便が就航しており、シェトランドからさらにノルウェーまで飛ぶ便もあるので、アイランドホップ式の旅をするのもおすすめ。

オークニー諸島：基本情報

オークニー諸島：地図