スコットランド式ゴシック建築の大聖堂
12世紀末に建てられたグラスゴー大聖堂は、またの名を「ハイ・カーク・オブ・グラスゴー(グラスゴー高教会)」「聖ケンティガーン大聖堂」「聖マンゴー大聖堂」「聖ムンゴ大聖堂(せいムンゴだいせいどう」などとも呼ばれる大聖堂。歴代のローマ・カトリック教会のグラスゴー司教、大司教、およびスコットランド国教会の大主教の拠点となってきた歴史的な大聖堂だ。建築様式は「スコットランド式ゴシック建築」で、1560年にスコットランドを席巻したスコットランド宗教改革を生き延びた、スコットランドでは唯一となる貴重な中世の大聖堂で、往時の雰囲気を今に伝えている。遠くからでもはっきりわかる存在感のある黒い尖塔と青銅色の屋根。現在の建物は大部分が15世紀に建てられたものだが、部分的に建築当時の建造物も残存している。大聖堂前の広場には、「聖マンゴー宗教博物館」があり、世界中のあらゆる宗教関連の美術品が展示されている。